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2025/08/01 12:00
静岡県 沼津市にある山本被服株式会社。
STAR OVERALLは、その自社工場で一貫して生産されています。
山本被服の本業は、作業着やユニフォームのOEM。毎日、現場で本当に役に立つ服をつくるために、全国の取引先企業様からの依頼に応えています。その生産現場で、STAR OVERALLのアイテムも同じように生まれているのです。
すべては、パターン設計から始まります。
STAR OVERALLの設計思想は、ただ“かっこいい服”を目指すのではなく、「道具としての服であること」。たとえばオーバーオールなら、しゃがむ、またがる、手を伸ばす。その一連の動作をシミュレーションしながら、各部位の寸法や可動域を細かく調整します。
その設計図をもとに、生地を裁断していきます。
STAR OVERALLでは、13oz以上のタフなデニムやダック素材を使うため、最新の自動裁断機を用いながらも、重ねた生地のズレや刃の入り方に目を配るのは人の仕事。
セットして終わり、ではなく、常に“目”と“感覚”で最終チェックをする。
精度の高い機械と、職人の判断が噛み合ってはじめて、STAR OVERALLの服づくりは進んでいきます。
縫製工程では、用途に合わせてさまざまな工業用ミシンを使い分けます。
たとえば脇の巻き縫いや、肩のカーブをなぞるステッチ。量産でありながら、1本1本を“仕立てる”ように縫い上げていくのが山本被服のスタイルです。大量生産にない、人の手の温度がそこにあります。
完成した製品は、最終検品ののちにプレス(仕上げ)され、皆さんの元へと旅立ちます。
工場の床に積まれた反物から、糸、縫製、プレス、そしてパッキングまで、すべてがこの場所で完結します。一本のオーバーオールができるまでに関わる人の数は、実に十数人以上。全員が「使ってもらうこと」を見据えて仕事をしています。
STAR OVERALLは、山本被服の持つ技術と哲学を形にしたブランドです。
どこか懐かしく、でも今の暮らしにしっくりくる。
それは“ファッション”ではなく、“働く人の道具”から始まっているからこそ。
これからも、現場の熱をそのまま届けるようなモノづくりを続けていきます。